数学・物理 入門 微分方程式と力学系

紙飛行機、凧、鳥などの飛行の原理

2014/06/08
から tokyoblog
0件のコメント

飛行機の座標系と運動の表現

剛体の運動は三次元空間では6自由度であり、重心等適切な代表点を決め、代表点の運動(移動)三次元とその代表点を中心とする回転運動(転向)三次元に分解して扱う事ができる。

飛行機の位置速度

飛行機は右手系だ。フレミング右手の法則のように親指、人差指、中指を手の甲を上にし、それぞれ直角に突き立ててみよう。
このとき親指が機体の重心から機首に向かう軸つまりX軸を示す。同様に人差し指、中指が図示のとおりY軸Z軸となる。それぞれ指の方向が+だ。また指の方向の速度をuvwで表す。
各軸の回転角速度はpqrであり、親指から人差指、人差指から中指、中指から親指への回転方向を+とする。

回転の表現:飛行機の姿勢
剛体が自由な回転運動をしているとき,剛体は重心を中心に回っていると考えることができます.つまり 自由な回転運動では,回転軸が重心を通る ということです.
3つの軸の中心を重心位置に置くことで、各軸を中心とした回転運動を表すことができる。3次元空間上では任意の回転は重心位置を中心とした3つの回転軸まわりの回転に分解できます。軸の選び方は独立なら任意です。
上のX軸と水平線のなす角度をピッチ姿勢、ピッチ角、機首姿勢などとよぶ。工学系ではθシータである。Y軸と水平線のなす角度がバンク角でφファイとする。Z軸はやっかいだ、水平線と比べるわけにはいかない。これだけはXY平面の今のX軸の方向を基準にして、そこからずれた角度をヨー角とか偏揺れ角などと云う。工学系ではψプサイである。

続きを読む →

2014/06/08
から tokyoblog
1件のコメント

重心と空力中心、風圧中心と算出方法

のいr翼に働く力と作用点

揚力と空力中心
揚力は翼型(翼弦(翼を進行方向)に沿って切り取った型、AirFoil)によって生み出されるので、この翼型で考えてみましょう。 揚力は翼型に沿って様々に発生しているのですが、一般に迎角によって揚力の大きさやその主たる作用点が変わります。この作用点は「風圧中心」と呼ばれ、一般に迎角が小さければ翼弦の後方に、迎角が大きくなると翼弦の前方に移動します。 作用点が移動していると面倒なので、ある一点で考えられるようにしましょう。ある一点を中心にすると、風圧中心が移動することで揚力の大きさと風圧中心までの距離が変化することいなり、モーメントという距離と力の積算したもので考えることができます。

このモーメントは、先の平板翼の理論で示したように、揚力や抗力を表す式と同じように、次で示すことができます。

モーメント(M) = cm(モーメント係数) × 1/2 × ρ(空気密度) × v2 × S(翼面積)× C(翼弦長)

一般に迎角を変化させると、モーメントが増減します。モーメントが増減するということはモーメント係数が変化することですが、迎角が変化してもモーメント(=モーメント係数)が変化しない点があります。 この点が「空力中心(ac,Aerodymaic Center)と呼ばれる点です
この点では迎角によっても翼自身の釣り合いが取れていますので、つまり、この点に揚力が作用していると考えることができます。
続きを読む →