宇宙船で、若田さんが紙飛行機を飛ばす実験ビデオがあります。
宇宙船では、
1. 重力が働かない。
2.初速で飛行速度が決まる。慣性の法則から、定速並進や定速回転運動が観られる。
3.空力である揚力と抗力が発生する。揚力は仰角で異なるが速度の2乗に比例する。
4.重心と空力中心の位置が異なることで回転モーメントが発生する。これは
紙飛行機の揚力が回転モーメントを生み出しているので、やはり速度の2乗に比例する。
とすれば、揚力が向心力として働くことで定速円運動をするものである。遠心力と揚力が釣りあった状態でしょう。どちらも速度の二乗に比例するので、回転半径は速度によらずに、仰角や回転モーメントで決まるものと思われます。
若田さんの宇宙実験では、良い飛行機(縦安定性の高い) ばかりなので、回転半径が大きく安定した飛行ですね。
縦安定の悪い地上では上手く飛ばない回転モーメントの異なる飛行機での実験の方が、宇宙実験では面白いかもしれません。
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