コロナ の時代の新しい日常とは?

グローバルに人、物、金が流れる社会に、今回の新型コロナ ウィルスのパンデミックが襲った。世界はロックダウンに走り、人の地域間移動が制限され、巣ごもりがながびいている。

阿部首相は、緊急事態の延期を宣言し、「コロナ の時代の新たな日常」という言葉を使った。これはウイルスの存在を前提としながら、予防のために、“密”を避けた新たな生活様式に取り組むよう呼びかけた言葉であるが、「感染症と共生しながら生活を継続するような経済社会の姿を考えざるを得なくなった」言葉であろうと勝手に解釈してみましょう。

だれも感染症などと共存したくないにもかかわらず、コロナと共存する時代が始まったのでしょうか。
2020年4月28日付の「USA TODAY」Web版はスウェーデン公衆衛生局コロナウイルス対策の責任者で、疫学者の アンダース・テグネル(Anders Tegnell)氏へのインタビュー記事を掲載している

「Coronavirus is not something that is just going to go away. Any country that believes it can keep it out (by closing borders, shuttering businesses, etc.) will most likely be proven wrong at some stage. We need to learn to live with this disease.」。

(意訳)コロナウイルスは長期間存在する。国境を閉ざし、企業を封鎖してウイルスを排除できると考える国はいつか間違いに気がつくだろう。私たちはこの感染症と共生することを学ばなければならない。

今回のロックダウンの経済下でわかったことが、いくつかある。

1、物と金の取引はネット上に移る。
2、不要不急の外部活動は、リスク回避で最小化
3、人の移動はグローバルにもルーカルにも最小化。
4、会話はオンライン上に移り、在宅ワークが普及。教育までオンライン化。
5、株主総会や役員会のオンライン会議とネット投票

物流、商流、金融は窓口業務を最小化して継続しているが、人のレジャー、娯楽、ミーティングは壊滅的なダメージを受けている。消費で言えば、旅行、遊興、娯楽、飲食、レジャーなどは、継続が困難になっている。大規模な消費の減少と雇用の喪失がこの分野で起きている。

一方、IT・情報系のサービスは堅調であり、衣、食、住のための生産企業や流通・物流業も堅調である。

コロナ の時代の未来は、旅行や通勤の少なくなった時代であり、同時にグローバルな巨大企業が世界の情報や物流を支配する時代かもしれない。

各家庭でオンラインモニターで会話や注文する5Gの時代が始まるがこれを加速するのでしょう。

昨今の子供たちはタブレットで勉強しているのでYOUTUBEやiTunesの授業が当たり前となれば、未来は教室もなくなり、講堂、体育館だけの学校になるのでしょうか。

最近では、TV座談会もオンライン会議に代わり、人の代わりにモニター置いているのもおかしい。

こんなに人の移動が少なくなれば、電力、ガスなどの消費も抑制されるでしょう。自動車は、航空機や鉄道ほどではないが移動距離は少なくなるのでしょう。

最近は、株式市場で巨大IT(情報技術)に資金が集中している。米マイクロソフトや米アップルなど時価総額上位5社の合計が、東証1部約2170社の合計を上回った。テレワークやインターネット通販など新型コロナウイルスで変容した生活様式でも勝ち組となっている。

ここ10年以上、巨大企業と中小企業の格差、都市と地方の所得格差など格差が広がっている。世界に販売する勝ち組企業を多く抱える国、情報や商流の拠点となった国はどんどん豊かになった。この傾向は変わらないのでしょう。

だとすると、我々は、オリジナルな新規性と有用性を見いだすべく、暮らしかたに工夫がひつようとなる。

いろいろ面白い試みを探すのも、自分の好みを社会に問いかけるのもだいじになるのでしょう。そう言えば、googleも検索順位の表示を便利ですよと紹介したのが始まりでした。
Amazonは、インターネットの販売に適した商品を20種類程度リストアップして検討したところ、結果的に残ったのが本でした。本の流通業界には大きな権力を持った企業がいなかったため、Amazonは書籍の販売からスタートを切ったという

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