貞観地震と富士山の噴火

99世紀の大地震と富士山大噴火の後に、何が起きたか

18年間にわたり地震が継続している。当分は安心できない?

プレート型の地震です。日本列島がフォッサマグナを中心にくの字に折れる方向にプレートが動いている

(2011年3月以降の大きい地震も継続中)

2009.8/11  駿河湾の地震 M6.5

2011.3/11 東北太平洋沖地震と大津波 M9.0

今回の地震は、地球規模で見てもプレート境界に発生した巨大地震で、 断層長450km、幅150km、最大すべり18mと、広大な範囲にわたって太平洋プレートが北米プレートの下にもぐり込み、起きたものです。
 政府の地震調査委員会は「今後30年以内にこの付近を震源域とする地震が発生する確率は、99%」と2007年に発表していたのですが、 ここまで広範囲な超巨大地震が発生する可能性は考えていなかったようです。

 GPSのデータによると、日本列島が東側に5m程度動き、北米プレートが、太平洋プレートの境界で跳ね上がる一方、東北日本の海岸線では垂直に1mほど沈下しています。 このため、津波のあとに海水が残って潟が形成されたのです。

3月15日夜の富士宮で起こったM6.4の地震を,気象庁はフィリピン海プレートで起こったもので東海地震に無関係と報告していた.しかし,この地震により仙台で震度4と強い揺れが観測された他,関東地方および中部地方で強い揺れが観測されている.もし,この地震がフィリピン海プレートで起こったのであれば,フィリピン海プレート上にある伊豆半島が最も強く揺れなければならないのに,関東各地のみならず仙台よりも揺れが小さいのは,この地震がフィリピン海プレートと接する東日本の南西縁で起こったことを示している.フィリピン海プレートと東日本の北米プレートの境界は足柄地域の神縄断層とされており,その西方延長は富士山のところで方向を南に変えて駿河トラフに連続している.地震が発生した富士山の西側は,フィリピン海プレートに沈み込み衝突されている丹沢山地の西方延長部である.東日本巨大地震で大きく変位した東日本南西縁と接するフィリピン海プレートとの間が不安定になって地震が発生したものと考えられる.従って,プレート境界で起こることが予想されている東海地震とは異なるが,プレート境界が不安定になっていることは,東海地震を発生し易くしていると考えられる

この地震については気象庁が「静岡県東部地震」と発表したことから、富士山の直下で起こった地震だとは気付かなかった人が大部分でしたが、火山研究者の多くは「もしかするとこのまま富士山噴火につながるのでは・・・」と考えたのです。しかし、その後の調査でマグマの移動を示す兆候は見られませんでした

2011.4/7    宮城県沖地震   M7.1

2011.4/11  福島県浜通りの地震  M7.0

2011.6/23  岩手県沖地震  M6.9

2011.7/31  福島県沖地震 M6.5

2011.8/19  福島県沖地震 M6.5

2012.3/27  岩手県沖地震  M6.6

2012.12/7  三陸沖地震   M6.9

2013.2./2  十勝地方中部の地震 M6.5

2014.11/22  長野県北部の地震  M6.7

西ノ島新島の誕生 2013から2014年

流れ出した溶岩流によって島は拡大し、今ではもともとあった西之島旧島にまで到達したあげく、さらにその上にまで溶岩流を流しています。間もなく西之島の旧島を覆い尽くしそうな勢いです。海上保安庁の観測によると、2014年5月6日現在、今回の噴火活動で作られた新島の部分は東西1,400m、南北1,100m、面積はおよそ90万平方メートルになっています。

御嶽山噴火

2014年9月27日の御嶽山噴火では死者57名、行方不明者6名にも上りました。1910年の有珠山噴火に始まるわが国の火山観測史上では、144名の犠牲者を出した1926年の十勝岳火山災害に次ぐ大惨事で、戦後最悪の火山災害です。

地震後の1年間の日本列島の水平方向の動き2012年8月から2013年8月の1年間



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