原発の事故は、巨大地震以上の災害をもたらす可能性がある。
格納容器が損傷している。ということは、莫大な放射性物質の漏洩がとめられないということである。万一、水蒸気爆発などで放射性物質が周囲に撒き散らされた場合、作業ストップで他の炉も注水冷却不能になるだけでなく、避難区域の拡大は避けられず、長期戦がつづくことになる。「念のための避難」とは「最悪事態に備えた避難」でなくてはならない。
14日現在に、避難範囲が狭すぎるので、この記事を書いたが、その後事故レベルが上がっているのに、避難範囲を30km圏以上に拡大していない。30km圏自宅待機は危険と思われる。
実は、最大の危機は使用済み燃料プールにあった。15日から、放射線濃度が極めて高くなった。これは4号機の使用済み燃料プール付近での火災によるものであり、この日に空中に飛散した放射性物質の量が最も多い。また、東電は14日よる撤退の意向を示す、15日早朝管首相が「撤退はありえない」としている。また、東電は「再臨界の可能性」を口にしている。周辺の放射線量は火災と対応したかたちで、急増を数回していることから容易に理解できる。観測と推論が重要。炉心に燃料がない4号機が危機に晒された。まさに油断大敵であった。20~30km圏の屋内退避が管首相からあったのも15日11時頃でした。保安院も、現地を離れ同日午前に50km離れた福島市へ退避している。(16,17の観測データ入手後の分析)
事故被害レベルは4->5->6と上昇:その後14日以降25日までの経過
18日の保安院は、国際基準レベル5の被害として、これまでのレベル4の被害を修正撤回した。原子力安全委員会は、放出量でレベルを定義している。国際原子力事象評価尺度(INES)は、1986年のチェルノブイリ原発事故のような最悪の「レベル7=深刻な事故」を数万テラベクレル以上の放出と定義する。東京電力福島第一原発の事故は、放出された放射能の推定量からみて、国際評価尺度で大事故にあたる「レベル6」に相当することがわかった。(原子力安全委員会の推定値は、事故発生直後の12日午前6時から24日午前0時までの放出量を単純計算すると、3万~11万テラベクレル(テラは1兆倍)になると推計。レベル6である。
3月15日頃の東京の放射線は高いところで、10マイクロシーベルトぐらい。
東京に1ヶ月少し住むと、10ミリシーベルトで、1年間に浴びて良い値の10倍になる。1年ぐらい住むと子供はかなり危険。1ヶ月で17回のレントゲンを受けることになるので安全とは言えないとの計算があります。毎日風向きに注意.
最大級の事故は炉心溶融と水蒸気爆発などによる放射性物質の飛散であり、最大事故に備えての回避は避難である。
遠くへ避難
原子力安全・保安院の職員らを福島第1原発からおよそ5キロのところにある「オフサイトセンター」で待機させていましたが、15日午前、第1原発から およそ50キロ離れた郡山市まで 退避させましたとの報道があります。
20日現在、ややリスクは低減し、最悪事態でも、首都圏まで大量の放射性物質がやってくるような事態はありえないと思われる。—>詳細は、スリーマイル、チェルノブイリとの違い
崩壊熱との長期戦の覚悟が必要か。
1.崩壊熱は指数関数状に減少する。炉は停止しているので、再臨界などで崩壊物を作り出さなければ、急速に減少。
2.不断の注水・冷却が避けられない。
現在の多難は、不断の注水やホウ酸投入で安定化できる。
放射線濃度:日々、等比級数的に減少中
放射性ヨウ素の減衰曲線に近い。水位が下がって放出されたり、下部外壁や格納容器の損傷から周辺に撒き散らされなければ、減少は続く。
時系列に沿って、最新状況を追跡しよう。
1、3号機で相次いで発生した「水素爆発」のあと、最新情報では、福島第1原発2号機の冷却機能が喪失したとの報道が本日の午後にあった。
一度は安定したかにみえた2号機も再度危険になった。炉内への海水や水の供給が安定的にできないと、これまでにない事故になる可能性がある。
原子炉隔離時冷却系(RCIC)と呼ばれる冷却機能が同1時25分に停止し、原子炉内に冷却水を送り込むことができなくなったという。このままでは炉心部の過熱が進み、炉心溶融の危機に直面する。原子炉内の冷却水の水位は直前の同1時24分、燃料棒の上部2.4メートルまで満たしていたが、午後3時には上部1.2メートルまで水位が低下した。
水素爆発より恐ろしい水蒸気爆発で、大惨事に至らぬことを、祈っている。
建屋内にたまって水素爆発は既に1、3号機と2度発生した。
今日の風は南南西であった。神風とも言える西風を祈りながら、冷却のための海水注入にたずさわっている方の奮戦に感謝している。
遠くへ避難しないと危険!!
BBCのニュースでは、「BBC correspondent Nick Ravenscroft said police stopped him 60km from the Fukushima 1 plant.」
英BBCニュースでは、記者が、60Km以内に近づこうとしたら、警察から侵入を規制されたと報じている。警察は防塵フィルターを着用している。
また「乾燥昆布40グラムを食べると(ヨウ素として100ミリグラム)を食べてください。24、25時間は被爆を防ぐことができます。」との記事もある。
日本政府からIAEAへの報告では、燃料ペレットの融解が報告されている。1号炉と3号炉で燃料ペレットの融解が発生した。冷却系の故障により、圧力容器内の水位が低下し、燃料棒が露出したためだと考えられる。
メルトダウンを放置すると、溶けた燃料が原子炉の底に落下し下部にたまって再臨界を迎えて加熱が加速し、圧力容器、ついでは原子炉を熱で融解して破壊する可能性がある
燃料棒に水かけても、核分裂反応によって生成した放射性物質の崩壊が止まるわけではなく、熱は出続ける。圧力容器の安全基準以上の圧力で壊れれば水蒸気爆発、あるいは熱で容器が融けても同様となると、メルトダウン+水蒸気爆発の危険は残っている。海水が蒸発し続けるので、海水を供給しつづける行為が必要となると非常に長期にわたる冷却作業が避けられないことになる。
爆発のリスクがある限り、20km圏からの避難が続くことになる・・・・。
原発外部の放射線量の推移:3月29日に追記
NewYork Times が報道している放射線量の推移図:Radiation at Fukushima Daiichi
が、当時の状況を語ってくれる。
1.14日午後11時ごろに2号機の水が無くなり・空炊き状態状況になり、その深夜15日午前0時に蒸気放出(朝日新聞など)
2.圧力低下の謎
2号機の圧力容器内の圧力は、15日午後から下がり始め、同日午前の約3気圧(大気圧の3倍)から、16日には大気圧のレベルにまで落ちた。15日朝の爆発で、原子炉本体である「圧力容器」を覆う「格納容器」が損傷した可能性もある。格納容器も、15日午前まで大気圧の7倍程度を維持していたが、午後から急激に下がり始め、16日には大気圧を下回る数値を示した(読売新聞)
3.蒸気放出:15日午前0時からの数分間
東京電力は21日、福島第1原発2号機で原子炉格納容器内の放射性物質を含む蒸気を外に逃がした操作について、実施したのは15日午前0時からの数分間だったと発表、「16日から17日にかけて実施した」との20日の説明を訂正した。
4.15日の正門での突出した放射線量のピークである。12ミリシーベルトに及んでいる。これには「Fire near Reactor No.4」と書かれているので、これは4号機の使用済み燃料プール火災によるものだとされている。
5.16日のピークは3号機の白煙によるものとも予想されるがこれについての言及はない。(謎?:後日に4号機のプールの火災によるものと判明したように考えられる。)
・地震の発生以降3日間は、放射線量は少なかった。
・2号機による圧力低下は、弁の開放によるものと思われる。そして、適切な判断で、これでリスクが回避され圧力が低下し、破損・大量漏洩から守られた。
弁の開放は、放射線量にさほどの増加ももたらしていない。
・また、4号機の使用済み燃料プールが火災をおこし放出した放射線量は、最も多かったが、その成分からみて、すぐに数時間で同位体が崩壊し低減している。
4号機への注水で救われた。
15日、16日の報道は、危機の再来であった。
東京電力は16日午前、福島第1原発4号機のプールに貯蔵されている使用済み核燃料について、「再臨界の可能性がゼロではない」との見方を示し、臨界防止のために、ヘリコプターでホウ酸の散布を検討していることを明らかにした。
3月16日(水)11時36分配信:枝野氏、福島原発3号機「格納容器から水蒸気」 格納容器損傷か
主な事実の時系列
3月11日 14:46 巨大地震発生 三陸沖が震源
3月11日 15時頃 福島第一原発 1号機から3号機が自動停止。(4号機から6号機は点検中で動いなかった)
3月11日 15:41 福島第1原発は自動停止した3基のバックアップのための非常用ディーゼル発電が11日午後3時41分に故障し、冷却用の電力が供給できなくなりました。(全電源停止。第1次緊急事態発令)
3月11日 21:00 2号機水位低下。1,3,4号機は冷却材漏洩なしの見込み。
3月11日 22時前 枝野官房長官が会見「放射能漏れのおそれはない」
3月11日 22:08 福島第一原発・原子炉水位低下で3kmの住民に避難指示
3月11日 23:16 福島第一原発1、2号機 電力供給不能に
3月11日 00:00 1,2号機水位低下。3号機注水中。その後1,2号機圧力降下措置実施に
3月12日 00:17 福島第一原発2号機 依然電力供給不能
3月12日 05:45 福島第一原発の半径10キロ以内の住民対5万1207人に避難指示
3月12日 06:00 1,2号機水位は低位安定。1号機圧力高め。3号機注水中。
3月12日 11:00 1号機圧力降下措置実施中。1号機水位低下注水中。2号機圧力降下準備中。3号機注水中。
3月12日 13:00 1号機水位低下圧力降下措置継続実施中。2号機注水、圧力降下準備中。3号機注水中、念のため圧力降下準備中。
3月12日 15:00 1号機圧力降下実施した。2号機注水、圧力降下準備中。3号機注水中、念のため圧力降下準備中。
3月12日 15時ごろ 福島第1原子力発電所でドーンと爆発音(水素爆発による1号機建屋崩壊)
3月12日 15:29 敷地境界の放射線の値が制限値を超えた。
3月12日 19時ごろ 避難対象地域を福島第一原発はこれまで半径10キロ圏内から同20キロ圏内に、同第二原発は同3キロ圏内から同10キロ圏内に拡大
3月12日 21:00 海水にホウ酸を混ぜて1号機の炉に注入。2,3号機圧力降下措置準備中。3号機は冷却材漏えいはない。
3月12日夜 東芝は、自衛隊の輸送機を使って三重工場から冷却用タービン3機を福島第一原発に運搬。
3月13日 5時頃? 3号機において高圧注水系が自動停止、隔離時冷却系が再起動できないため、非常用炉心冷却装置について注水流量の確認ができないので、5時10分特定事象発生と判断した。
3月13日 08:41 3号機の圧力解放弁を開放。09:20 圧力が下がったことを確認
3月13日 08:56 敷地境界放射線異常上昇と判断した。
3月13日 09:55 TBSで福島第一の3号機の燃料棒が4メートルのうち3メートル露出していると報道
3月13日 11時ごろ 3号機、原子炉内の燃料棒が約1.3メートルほど水から露出していた。11時30分ごろ 3号機、約2.1メートルほど水位が燃料棒の頂部を上回るようになった
3月13日 13時すぎ 3号機冷却のため海水を注入 福島第一原発
3月13日 14:15 敷地境界放射線異常上昇と判断した。
3月13日 15:30ごろ 福島第一原発3号機、「水素爆発の可能性も」枝野長官
3月13日 17:15 東京電力では燃料棒の皮膜が損傷した可能性と 福島第一3号機
3月14日 02:20 東電によると、同原発の敷地境界で午前2時20分、1時間当たりの放射線量751.2マイクロシーベルトが確認され、基準(500.0)を上回ったが、同4時には10.1に下がった。別の場所でも同2時40分に650.0が確認されたが、同5時には400.0に下がった。理由は不明という。
保安院によると、3号機の冷却水の水位計は、燃料棒が約2.2メートル露出した状態を示している。しかし、消火用配管からの海水注入は続く上、炉内圧力は安定。周囲の放射線量は13日午後1時52分の1557.5マイクロシーベルトをピークに低下傾向にあり、「矛盾だらけの状態だ」としている。
3月14日 01:14 福島第2原発1、2号機を冷却開始
3月14日 05:51 福島第2原発1号機、冷却機能が復旧
3月14日 7時ごろ 福島第1原発3号機、格納容器の圧力上昇 作業員が一時退避
3月14日 10:38 原子力保安院、福島3号機「格納容器の圧力が設計値超え」
3月14日 11:01 3号機建屋で水蒸気爆発、白煙があがる。しかし、11時44分現在放射線量の異常上昇は確認できず。
3月14日 11:09ごろ 日本テレビにて福島第一原発3号機から煙の報道。11:20ごろ NHK総合にて福島第一原発3号機で爆発音があったとの報道
3月14日 11:40 枝野官房長官会見 福島第一原発3号機にて爆発があった。1号機と同様の爆発と思われる。現地の所長に確認したところ格納容器は健全。大量の放射性物質が飛散する可能性は低い。20km圏内にいる人は建物の中に退避してください。
3月14日 12:40 枝野官房長官会見 格納容器の健全性は維持している
3月14日 13:16 福島原発3号機、炉心溶融の可能性 爆発で11人負
3月14日 15:45 福島第一原発第2号機の冷却機能がすべて失われたとの報道
3月14日 16:15からの記者会見で、福島第1の2号機でも海水注入の準備を始めたことを明らかにした。冷却装置が停止し、炉内の水位が低下したためとしている。1、3号機に続く爆発の可能性には言及を避けた。
3月14日 16:30分頃 福島第一原発第2号機に海水注入開始
3月14日 17:17分 福島第一原発第2号機、燃料棒上端の露出がはじまる。18時22分、燃料棒が完全露出
3月14日 21:37分 福島第一原発周辺の放射線量が3,130マイクロシーベルトであったと発表
3月14日23:20 福島第一原発第2号機で再び燃料棒が完全露出(ダウンスケール)
なんらかの理由により弁が閉まってしまい、それにより内部の圧力が高まり、水を注入できなくなった
(以下は、後日追記)
3月15日 6時頃 大きな爆発音、その後4号機5階屋根に損傷。( 福島1-2で爆発音とも報道、じつは4号機?)
3月15日 6時10分 2号機サプレッションプール(圧力抑制室)に損傷が発見される。放射性物質の閉じ込めがうまくいっていない可能性
3月15日 8時30分頃: 2号機の水位が回復をはじめ、燃料棒の半分程が露出している状態との報 発電所所長判断で一部従業員が退避を始める
3月15日8時31分 正門付近で8,217マイクロシーベルト/h計測との報
3月15日(ブルームバーグ):東京電力によると福島第一原子力発電所の正門近くの観測所でこれまでの最大値の2倍の放射線量が検出された。14日午後9時半ごろに3130マイクロシーベルト毎時と、それまでの最大値の2倍を記録。その後検出値は下がり、午後10時35分には326.2マイクロシーベルト毎時となった
15日8時30分頃:
3月15日 早朝 菅首相は15日早朝、東京・内幸町の東電本店に乗り込み、会議に急きょ出席。首相は、「(原発対応は)あなたたちしかいないでしょう。(原発からの)撤退などあり得ない。覚悟を決めてください。撤退したときは東電は100%潰れる」と。(福島原発からの全員撤退を首相が拒否)
複数の政府関係者によると、東電側が14日夜、「全員退去したい」との意向を枝野幸男官房長官と海江田万里経済産業相にそれぞれ電話で申し入れた。
両氏は認めず、首相に報告した。首相は15日午前4時過ぎ、清水正孝・東電社長を官邸に呼び、「撤退はあり得ない。合同で対策本部をつくる」と通告。
3月15日 8:31 東京電力は記者会見で、15日午前8時31分、福島第一原子力発電所の正門付近で1時間当たり 8217マイクロシーベルトの放射線の量を計測したことを明らかにしました。(NHK 3月15日 9時12分 )
3月15日 9時38分頃 4号機4階北西部に出火。午前11時に自然消火。(東電は原子炉の状態は報告するも、使用済み核燃料プールの状況は報告していなかった。単に4階の火災のみ報告。プールには、点検のため、使用中の燃料も含まれている。)
3月15日 10:22 隣接する3号機付近で一般人の年間被ばく限度の400倍に匹敵する400ミリシーベルトの放射線量を記録した。
3月15日 午後10時、原子炉等規制法第64条に基づき、東京電力に対して、福島第一原子力発電所第4号機の使用済み燃料プールへの注水を可及的速やかに行うよう命じる命令を出した。4号機は停電でプールの冷却が出来なくなり、燃料を冷やしたり、放射線が外部に漏れることを防いだりする役割があるプール内の水が蒸発している可能性がある。
3月15日 午後10時 東京都は15日、都内で検出される放射線量が通常の約20倍に増え、一時0・809マイクロ・シーベルトに達したと発表した。健康に影響はないという。都によると、新宿区内にある都健康安全研究センターでの観測結果は、14日まで0・035マイクロ・シーベルト前後で推移していたが、15日は午前10時台に最大0・809マイクロ・シーベルトを記録した。ただ11時台は0・151マイクロ・シーベルトに下がった
3月15日 午前11時 記者会見で国民にメッセージ
「1、3号機の水素爆発に続き4号機においても火災が発生し、周囲に漏洩している放射能、この濃度がかなり高くなっております。(中略)20キロメートル以上、30キロメートルの範囲のみなさんには、今後の原子炉の状況を勘案しますと、外出をしないで自宅や事務所など屋内に待機するようにしていただきたい」
3月15日 午前 政府は、原子力安全・保安院の職員らを福島第1原発からおよそ5キロのところにある「オフサイトセンター」で待機させていましたが、15日午前、第1原発からおよそ50キロ離れた郡山市まで退避させました
3月15日 13時15分 読売ニュースは「東京電力は15日、火災が起きた4号機の消火活動に、米軍があたっていると発表した。火災はその後、鎮火。感謝!
ただし、東電発表によれば、火災は米軍が到着する前に自然鎮火した。
3月16日 午前5時45分 東電社員が4号機建屋北西部から炎が上がっていることを確認。6時15分火は確認できず。【06:59】東京電力によると、福島第1原発4号機の建屋で炎が上がっている場所は4階部分で、15日の出火と同じ場所とみられる。
東電の原子力運営管理部課長が、16日午前6時45分の会見で公表した。1度目の火災は、15日午前9時38分に発生し、東電は同日、「午前11時頃に自然鎮火した」と説明したが、大槻課長は16日、「社員が、目視で炎が見えないのを確認しただけだった。申し訳ない」と謝罪した。実は1度目の火災が鎮火していなかった可能性を報道陣から指摘されると、大槻課長は「放射線量が高くて現場に近づけず、確認できない」と釈明した東電によると、火災確認後、社員が2度消防に通報したが、つながらなかったため、放置していた。
2度目の火災は16日午前5時45分頃、4号機の原子炉建屋から炎が上がっているのを社員が確認。午前6時20分に消防に通報した。(3月16日12時45分 読売新聞より)
3月16日 福島第一原発正門付近の放射線量モニタリング数値は本日3月16日午後0 時30分にこれまでの最大値記録10850マイクロシーベルト/時を計測するなど、放射線量が高まっていた。(危険なため退避し)新たに計測を始めた西門付近の放射線量は同日午前4時半で339マイクロシーベルト、同5時で338マイクロシーベルトと比較的、低めに推移。
3月16日 08:29 東京電力は16日、福島第1原発4号機のプールに貯蔵されている使用済み核燃料について「再臨界の可能性がゼロではない」として、臨界防止のため、ヘリコプターでホウ酸の散布を検討していることを明らかにした。
16日の上院公聴会で米原子力規制委員会(NRC)のヤツコ委員長が、福島第1原発4 号機の使用済み核燃料プールに大部分の水がなくなっているとの見解をした.委員長は記者会見で、日本政府から機材提供の要請を受けたことを明らかにした。NRCはすでに沸騰水型原子炉の専門家2人を東京に派遣しているが、15日朝には米軍横田基地と横須賀基地から計2台のポンプ車も出動。先の4号機の火災の消火活動は、自衛隊は参加せず米軍のみで行ったという。
3月16日 韓国知識経済省当局者は16日、福島第1原発の事故で、韓国政府が日本側の要請を受け、中性子を吸収し核分裂を抑えるホウ酸約53トンの緊急支援を行うことを決めたことを明らかにした。
同原発4号機の使用済み核燃料プールが、再び連鎖的な核分裂を起こす状態(再臨界)となる可能性が否定できないとして、東京電力がヘリコプターによるホウ酸散布の検討を始めたことに関連しているとみられる。・・・03/16 12:34{共同通信}
16日午後4時頃:政府の対策本部からの要請を受けて、福島第一原子力発電所の3号機へ水を投下する。
準備を進めていた自衛隊のヘリコプターは、上空の放射線量が規定された上限を大幅に超えていることから、16日の作業を断念した。
16日:米軍が福島第一原発93キロメートル以内の立ち入りを原則禁止
17日 07:03 米原子力規制委員会(NRC)の委員長「福島原発は作業員の接近困難。放射線量は非常に短期間で致死量」と憶測
17日 09:48 自衛隊が福島第一原発への散水を開始。3号機4号機。
5分前NHKで、炉内の燃料棒が水で冷却できない状態とのニュースあり。
現在水位0です。
今回は、前の爆発よりもさらに危険な状態に2号炉がなった。前と違って水蒸気爆発の可能性が高まった。
そのすぐあと、また水が入りだしたとの報道あり。
空炊になると、一挙にリスクが高まる。
福島2号機の海水注入ポンプ、職員パトロール中に燃料切れで停止 3.14 20:39
東京電力は14日、福島第1原発2号機に海水を注入していたポンプは、職員がパトロールに出掛け、目を離したすきに、燃料が切れて停止したと明らかにした。
3.14 21:18
枝野幸男官房長官は14日午後9時から記者会見し、東京電力福島第1原子力発電所の2号機について「一時、水位が低下し燃料棒が水面下から出たが、午後8時半すぎに注水を開始し、(炉内の)水位も上昇している」と発表した
3.14 21:43
枝野幸男官房長官は14日夜の記者会見で、福島第1原発の一連の事故について「最悪の事態を想定しても、(旧ソ連の)チェルノブイリと同じ状態にはならない」と述べた
2011.3.14 21:30
避難のための鉄道が、節電に協力???
おかしい!
枝野幸男官房長官は14日夜の記者会見で、東京電力の計画停電について「(15日以降は)鉄道を運行する中で対応できないか、東京電力や鉄道会社などの間で調整が進められている」と述べた
危機!!
完全露出状況が継続しながら、爆発も発生していない。既にスリーマイルのように蒸気とともに噴出したか??。いまだに、高熱溶融状態で水蒸気爆発の可能性を残しているのか?
あるいは、圧力容器から出て格納器の底に出ているか。
全く、奇妙な状況で報道がない。
15日6時15分現在
風向きが良くない。茨城、千葉、東京に向かって風が吹いているかもしれない。
3月15日(火)8時53分配信
福島第1原発2号機で15日午前6時過ぎに起きた爆発で、原子力安全・保安院は、2号機の原子炉建屋に損傷があり、そこを通じて原子炉内の放射性物質が外部へ漏えいしている恐れがあると発表した。
原子力安全・保安院によると、圧力抑制プールは通常3気圧だが、爆発音の後1気圧に下がったため、損傷したと判断したという。圧力抑制プールは原子炉圧力容器の底にある水をためた部分。
また、東京電力は、2号機の爆発を受け、同原発所長の判断で、2号機の監視や操作に必要な人員以外を原発の外へ避難させ始めたことを明らかにした。
3月15日(火)13時33分
東京電力は15日、福島第1原子力発電所4号機の使用済み燃料プールの水温が、通常の摂氏40度から84度に上昇したことを確認したと発表した。4号機は定期検査中で783体の燃料をプールに入れていたが、水を循環させる装置が被災で動かなくなったため。
水温がさらに上がると蒸発し、燃料が露出する可能性がある。そうなった場合、東電は「燃料が損傷する可能性は否定できない」としている。
南に110キロ余り離れた茨城県東海村では、午前7時46分に、放射線の値が毎時5マイクロシーベルトを観測したため、国に対して「異常事態」を通報をしましたが、正午現在の放射線量は、微量の、1時間当たり2マイクロシーベルトになっています。いずれも、直ちに健康に影響が出るレベルの数値ではないということです。東京都や神奈川、千葉、埼玉、栃木の各県でも、早朝を中心に通常の数倍から数十倍程度の放射線量を観測しましたが、いずれも直ちに健康に影響が出るレベルではないということです。東京都ではヨウ素やセシウムなどの放射性物質も観測されたということです。
3月16日(水)1時22分
経済産業省は15日、東京電力に対し、福島第1原発4号機の使用済み燃料プールに早期の注水を行うよう命令した。
4号機は、地震発生当時は定期検査のため運転を停止していたが、使用済み燃料を入れたプールの水温が上昇。水が蒸発し、燃料棒が露出する状態になった可能性がある。4号機の建屋は15日朝の爆発で壁面に穴が開いたことから、東電はヘリコプターを使った空からの注水も検討している。
京都大原子炉実験所の小出裕章助教(原子核工学)は「既に米スリーマイル島の事故(79年)をはるかに超えている。もし福島第1原発2号機の炉心が溶け落ちてしまえば、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(86年)になりかねない。1、3号機もその危険を抱えている」と指摘。
給水、冷却を安定的につづければこのような事態は避けられよう。
2号炉は、高圧(高温)から、格納器の一部破損後、一転圧力が低下し、現在は給水できている様子。建屋は壊れていない。
ということは、一部溶融した燃料がガスや水蒸気とともに、格納器の外に吹き出したのではなかろうか??
飛散すれば崩壊で放射線はでるが再臨界や水蒸気爆発は避けられたことになる。
数日給水が続けば危機は低下していくとの意見あり。
住田健二・大阪大名誉教授(原子炉工学)は「あと1~2日も注水すれば、燃料棒からの発熱も減り条件が改善される。これ以上の燃料溶解を防ぎ、高い放射線レベルの核分裂生成物も出なくなる。事業者が責任を持って取り組むべきだ」と
給水が止まれば再溶融の危機!!
16日10時頃3号炉から白煙、同時に放射線量が強くなった。
枝野官房長官は
1.格納容器が損傷、放射能をもつ水蒸気放出の可能性
を指摘。
2号炉に続く格納器の破損でしょうか。
給水活動が放射線の危険から滞れば、再び再溶融のリスクが急増する。
給水・冷却の活動を祈る。西風を祈る。
今日発売予定の新潮と文春の発売が明日になった。
何故か。
見出しは
(5)水素爆発「福島原発」想定地震はマグニチュード7.6
(7)東工大卒だから視察を強行した「菅総理」禁断のパフォーマンス
(8)「日本政府が米軍の原発用冷却剤を断った」という衝撃報道の真贋
(9)「コスモ石油」「東電」を悩ませる悪質チェーンメール発信者
(10)「今から避難」の声を最後に安否不明「生島ヒロシ」の妹
(12)大洗海岸「オーシャンビューホテル」に船が激突大破の瞬間
(13)命からがら逃げ出した「釣り船船長」が目撃した波の怪物
(14)なぜ「巨大地震」の不吉な予兆は見過ごされたか
(15)津波対策は世界一! 東北「太平洋沿岸」地域の油断と誤
政府は、原子力安全・保安院の職員らを福島第1原発からおよそ5キロのところにある「オフサイトセンター」で待機させていましたが、
15日午前、第1原発から およそ50キロ離れた郡山市まで 退避させました。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4674605.html
福島第一原発のうち、16日朝も火災があった「4号機」について、自衛隊が上空からヘリで水や冷却のための薬品を散布するかどうかが焦点となっていますが、北澤防衛大臣は15日、菅総理に危険性が高いと慎重な考えを伝えていました。
しかし、16日午前、会見した北澤防衛大臣は、格納容器に損傷がある疑いがある「3号機」について、「自衛隊のヘリが消火にあたる可能性がある」という考えを明らかにしました。
上空から散布するしか冷却や消火する方法が無い場合、危険であっても自衛隊がやるべきだという意見が政府の内部から出ていて、今後、菅総理はぎりぎりの判断を迫られることになります。(16日13:04)
原子力安全保安院によりますと、放射線の量が高いのは2号機の周辺で、15日、格納容器の一部が破損されたこととと関連があるのではないかということです。
「煙が出たのは確かに3号機付近。ただいろいろな状況を見ると、数値が上がった原因となっているのは2号機からではないかと、東電が言っているということです」(原子力安全・保安院の会見)
福島第一原子力発電所では、16日午前5時45分ごろに4号機の建屋の4階付近で火災が発生したほか、3号機からは白煙が上がっているのが確認されています。(16日12:36)
作業員を避難させれば冷却困難に!!
給水冷却は、難しい作業
注水は炉内圧力を上げ、設計基準以上の圧力をかけ炉の崩壊につながることもある。逆に注水しないと冷却できない。
すでに放射性物質が格納器や圧力容器から漏れ出ているので、放射線量が強くわずかな時間で作業しなければならない。
ちなみに格納容器に亀裂がいる事態を回避するために逃がし弁を開いた作業員は特殊服を着て作業したものの10分超で一般人が1年間に浴びてよい線量の100倍の放射線を浴びたと読売新聞が今日報道している。
空中から冷却材や水を注入する方法が検討されているようですが、空中からも慎重に行わないと外壁の中にある放射性物を炉の周辺に飛散させ、その放射線でますます作業が困難である。
現状では、沸騰状況にあり、人が近づきにくくなっているのも事実である。
進むも危うし、退くも危うし、はたまた退くも危うしといった緊急事態であろう。
格納容器に損傷がある疑いが出ている「3号機」について、自衛隊はヘリコプターによる上空からの消火作業を開始
自衛隊は先ほどから、上空からの水の散布による消火作業を開始しました。(16日16:20)
3月16日(ブルームバーグ)によれば
1号機と2号機で16日、核分裂を起こす炉心が損傷した懸念が出ている。東電広報部の広瀬大輔氏が炉心損傷の可能性を否定しなかった。
原子炉1号機は12日に水素爆発を起こし、2号機も15日に爆発音が聞こえて圧力抑制室と原子炉格納容器が損傷した可能性があることがすでに分かっている。燃料棒損傷については第1号機が70%、第2号機が33%だと明らかにしている。
1―3号機の燃料棒は16日午後1時時点で、依然として半分くらいが水に浸からずに露出している。4号機については状況は不明となっている。
保安院によると、東電は1―3号機にはポンプ車により海水の注入を続けている。4号機については、同様にポンプ車で注入させるための作業に入っている
防衛大臣は、十分な冷却機能が確保できなかったり煙が上がったりしている福島第一原子力発電所の3号機と4号機について、「アメリカ軍の放水車が現地にある。午前中にアメリカ軍の横田基地で操作のしかたを教わった東京電力の職員が、今、現地に向かっていると思う」と述べ、まもなくアメリカ軍の放水車を利用して地上から放水が行われるという見通しを示しました。
そのうえで、北澤大臣は「地上から放水を行い、その効果を見ながら、より強力な放水が必要であれば、ヘリコプターからの放水に切り替える」と述べ、地上からの放水で十分な効果が上がらなければ、自衛隊のヘリコプターが上空から放水することを検討する考えを示しました
3月16日16時12分
東京電力は16日、福島第一原発の正門付近で15日にも中性子線が検出されたことを明らかにした。モニタリングカーによる計測で、15日午前1時30分と同40分にそれぞれ、1時間当たり0.02マイクロシーベルト、0.01マイクロシーベルトの中性子線を検出したという。
中性子線は同原発3号機が水素爆発を起こした後の14日にも検出され、再び検出できないレベルになっていた。
中性子線は核分裂が起きた時に出てくるが、検出の原因は不明。
燃料棒の溶融が起きたに違いないと思いますが、再溶融が発生しないように、大量の燃料が臨界に達すると・・・。
16日付の有力紙「イズベスチヤ」は、国営原子力企業「ロスアトム」専門家の見方として、「事故直後、(東京電力は)放射性ガスを大気中に放出してでも、即在に原子炉を水で浸さねばならなかった。最悪の事態を避けられると期待し、対応が遅れた」と伝えた。
給水・冷却が続かないとどうなるか
現在中性子吸収剤のホウ酸を入れているという事実、中性子が観測されている事実から懸念されるのは、臨界が始まる事態を避けるかあるいは始まっているということか??
燃料棒は一部が水に浸った状態というし溶融が続いている可能性がある。そのため水素が発生し水素爆発か?
大量の燃料がメルトダウンし、容器を溶かして爆発した場合の被害は甚大でである。
再臨界が複数の炉で連続的に発生しないことを祈るしかない。
立ち入り禁止エリアなど
汚染されたエリアは広い。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/tyt2004/owarini.pdf
1号機:冷却停止、炉心部分溶融、蒸気発散、水素爆発でビル損壊、海水注入中
2号機:冷却停止、海水注入、燃料棒が一時的に全露出、蒸気発散、3号機の爆風で月曜ビル損壊、格納容器に繋がる圧力抑制室破損の可能性(火曜)、メルトダウンの恐れあり
3号機: 冷却停止、炉心の部分溶融の恐れ、蒸気発散、海水注入、水素爆発でビル損壊、高レベルの放射線量が測定さる(火曜)、白煙(水曜。東電は使用済み核燃料プールの水が沸騰し放射性物質を含む水蒸気が上がっている、との見方を同日明らかにしました)、格納容器破損の可能性も
4号機: 火曜火災発生、原因は使用済み燃料棒を貯蔵するプールで起こった水素爆発と思われます。水曜、原子炉のある建物で火災発生
米国防省は16日、米兵に福島第一原子力発電所から半径50マイル(80km)への侵入禁止命令を出したことを明らかにしました。これは在日アメリカ大使館が在日アメリカ人に出した避難勧告と同じ。
4号炉のみは、格納器の外、建屋のすぐ中のプールに核燃料が置かれている。
福島第1原発4号機の使用済み核燃料に対するホウ酸散布は、燃料が連続的に核分裂する臨界状態が再び起きるのを防止する目的だ。原子炉内に比べ使用済み燃料プールは臨界防止設備が十分でなく、中性子を吸収し核分裂を抑えるホウ酸投入の追加措置が必要となった。
使用済み燃料の中には、もともと入れていた燃えるウラン235が残っているほか、燃えないウラン238が運転中に中性子を吸収し、プルトニウムに変わっているなど、核分裂の能力がある物質が大量に含まれる
英雄的行為によって水蒸気爆発が防げている。
格納容器の方に十分なホウ酸入りの水があれば、そこに溶けた核燃料が落っこちてきても爆発しない。
また解けた核燃料が、格納容器に落ちているときには横に広がる量と形状で再臨界の起こりやすさが変わってくる。規模があると、再臨界の危険性が出てくる
思いのほか格納器は堅固であるようです。
ただ一部損傷した格納器もある。外部に出て放射線濃度が高まり作業できなくなるのが危険か??
福島第1原発付近で17日に予想される風向きなどを発表。西の風のち日中は北西の風で、ほぼ陸側から海に向かって吹くとみられる。
風がやや強く、気温も低めとなる見込み。原発の北約50キロにある福島県・相馬の風は16日、おおむね海の方向に向かって吹いた。
3.17 07:56
米原子力規制委員会(NRC)のヤツコ委員長は16日の上院公聴会で、火災が発生した福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールについて、大部分の水がなくなっているとの見解を示した。同プール内の水が失われると燃料棒がむき出しになり、放射性物質の放出が加速される可能性がある。
委員長は原発事故に関し「事態が悪化している」と指摘。こうした認識が、原発から80キロ圏内に滞在する米国民への避難勧告につながったとした
東日本大震災による福島第1原発の事故で政府の対策本部は17日午前、陸上自衛隊のヘリコプターによる3号機への放水を始めた。警視庁の高圧放水車を使い、地上からの注水も準備している。
注水によって、水位低下で過熱している使用済み燃料プールを冷却し、外部に高濃度の放射性物質が放出されるのを防ぐ前例のない試み。
17日午前から始まった使用済み核燃料の一時貯蔵プール
通常は、約1400トンの水が20~40度に保たれた状態だが、14日に起きた3号機の水素爆発で建屋が吹き飛んだ後は雨ざらしになっている。水温や水位に関するデータが取れない上、放射線量が高いため、地上からは目視による確認もできない。東電では、プールが空になっていると想定して、満杯になるだけの水を入れる予定だが、成否を確かめるのは難しいとしている。
自衛隊の大型輸送ヘリによる水の投下は1回あたり約7・5トン
1回あたり4トンの放水能力のある警視庁の高圧放水車
水面から露出して熱を持った核燃料棒に水をかけた場合、核燃料棒が壊れ、ガス状の放射性物質が一時的に放出される恐れがある」と危惧する一方、「このまま放っておくと、さらに危険な状態になる。地上からの放水も含め、総力を挙げて取り組む必要がある」
水素爆発で12日に建屋が吹き飛んだ1号機と、15日に格納容器の一部である圧力抑制室に損傷が起きたと考えられる2号機では、引き続き、原子炉の中に海水を注入して燃料を冷やす作業が続いている。
2011年3月17日13時08分
17日午前にヘリで、夕方消防車両を使って海水の放水を行った。それと平行して、東北電力の送電線から何とか電源を確保しようという動きも始まっています。外部からの電源が一部でも復旧すれば、もともと原子炉にある非常用冷却装置が動く可能性があります。これがうまくいけば、炉心の冷却が一気に進む可能性があるということで、東京電力では、この作業に全力を挙げています。
なんとかうまく収束してほしいと期待。ただ、福島第一原発の危機的な状況に大きな変化はない。放水作業による冷却効果も定かではないからです。原子炉の燃料棒も依然として水面から半分以上が出ている状態です。現場での作業は放射線量が高いという極めて厳しい状況のなかで綱渡りの状態で行われており、収束に向けてのめどが依然、立っていない状況です。
38万人が避難生活。
警察庁の17日午後10時のまとめで死者は12都道県の5692人、行方不明は6県の9522人で、合わせると1万5214人となった。
原発事故などの影響で、被災地から県境を越えて避難した人の数は、共同通信のまとめで少なくとも約1万5千人。
大震災は18日で発生から1週間を迎えたが・・。ライフライン復旧、電力のひっ迫、注水・冷却活動など長期戦に突入。
崩壊熱が十分減るまでには数ヶ月から年単位の長期戦になる可能性がある
崩壊熱の減少:指数関数状に減少する。
(重要な知見)
1.溶融を避け、崩壊物質を作り出さなければ減少は急速!
2.注水・冷却やホウ酸の投入活動を緩めてはいけない。
長時間の散歩を続けると結構放射線を浴びることになる計算になる。10マイクロシーベルト/時でもずっと外出ならば1ヶ月で17回のレントゲンを受けることになるのでしょう。
当分 散歩は差し控えましょう。
最悪の事態に至る可能性がある具体的な事象は、原子炉水位のさらなる低下による核燃料の溶融(メルトダウン)、大規模な爆発、使用済み燃料プールからの放射能大量放出などがあげられます。
最悪の事態が生ずる可能性は否定できません。その場合には、政府が設定している現在の避難範囲では、不十分なことは明らかです。30キロ圏内で屋内待避を強いられている方も避難しましょう。
30キロ以遠でも相当量の放射能が届く恐れのある地域からは、やはり避難の必要があります。風向と放射線の強さに注意。
3月21日から放射線量は新宿でも屋外で、約3倍に増加。
2011/3/20(左数値:室内、右:屋外)
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政府も、ようやく、放射性物質の拡散のシミュレーショ試算を公表しました。試算によると、原発から30キロを超える南側のいわき市や北西側の飯舘村、川俣町でも100ミリシーベルトを超えています。
風向・風速や放射性物質の外部流出量によって、結果は大きく変わるでしょう。
22日の参院予算委員会で事故に関し、「(原発設計の)想定が悪かった。想定について世界的に見直しがなされなければならない。原子力を推進してきた者の一人として、個人的には謝罪する気持ちはある」と述べ、陳謝した
管首相は、22日院長ら関係機関のトップを呼び、連携を密にするよう指示した。班目氏は首相と会談後、記者団に「(首相から)もっと連携を良くしろ、と怒られた」と語った。
24日06時33分 読売新聞によれば
23日夜に初めて、報道陣の前に姿を見せた班目委員長は「電源の喪失は深刻で予想を超える早さでトラブルが次々発生、技術陣の対処能力を超えた」と。
事故直後、同委員長は、菅首相に呼び出され、官邸などで原子炉の構造や事故時の対処法などを解説したという。12日、ヘリコプターに同乗して菅首相を現地に案内した。視察中は、原子炉建屋内部で事故を処理できると見込んでいたもよう。
事故や放射性物質の放出データなどを評価し、わかりやすく伝えるという委員長の役割について、会見を拒否してきた12日間を謝罪、「官邸や文部科学省へ伝えれば良いと考えていたが、今後はできるだけ市民にも事故の軽重判断、評価を伝えたい」と語った。
30km圏は屋内で大丈夫??????
3月24日 23時16分 枝野長官は会見で「(屋内退避が)長期間にわたってきている。今のままのやり方で十分、生活を継続できるかどうか、検証を指示している」と述べ、住民側に避難指示を求める「社会的な要請」があるかを見極めて判断する考えを表明。同時に「危険がさらに広がったのかという間違ったメッセージにしてはいけない」とも述べ、放射性物質による危険地域は広がっていないとの政府見解を強調した。
専門家の見解やシミュレーションの結果を尊重すべきではないか。
イタリア国営放送RAIの特派員アレッサンドロ・カッシエリさん(50)は毎日新聞の電話取材に「日本人は我々イタリア人と正反対で、政府情報を信用し過ぎる」と話した。
「問題を低く見積もるのは日本だけでなく世界の慣習だ」と断りながらも、「特にテレビがひどい。感動話を前面に出し、世界が知りたい事故や汚染の状況は後回しの感がある」と指摘した。
原子炉の状況のニュースは、読売ニュースが一番きちんとしている。
枝野長官が、本日25日の昼、TVにて自主避難???を促した。
「生活支援および自主避難を積極的に促進するとともに、避難指示を想定した諸準備も加速する必要がある」と述べ、関係市町村長に自主避難を周知するよう指示。自主避難とした理由は「退避指示は放射能との関係で出すのが原則、基本だ。20~30キロの地域の状況が新たな段階に入っているわけではない」と説明。
災害時の避難命令に自主避難??とは、奇妙です。
何故、原子炉の状況が悪化し、放射性物質の漏えい量が増えて、原発事故レベルも当初の4から6まで、悪化したと言わないのでしょうか?。
3/24 2:56 東京電力は24日未明の会見で、福島第1原子力発電所から放射性物質が どの地域まで広がるかを推計するのは難しいとの見解を明らかにした。 23日までの会見では「できる限り(推計をして結果を)明らかにする」(広報部)としていた。 計算の前提になるデータが現時点ではそろわないため、公表方針を実質的に撤回した。東電は放射性物質の拡散具合をシミュレーションするソフトウエアを持っているが、 実際の計算には放射性物質の放出量と風向などの気象情報を入力する必要がある。
3月23日原子力安全委員会発表のシミュレーション
SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)による被曝試算は、核種名はヨウ素合計となっており、3月12日6時から3月24日0時までの「積算値」。
空気中、大気中のいわゆる放射性物質の量を測って、原子炉からどの程度の放射性物質が出ているかを推測し、その推測された数値にもとづき、それがどういったところに拡散し、人体に影響を与える数値になっているかいないか、さらに気象条件等を含めて計算したシミュレーション。
http://www.nsc.go.jp/info/110323_top_siryo.pdf
放射線量は、発生源での放射性物質の量や気流によって異なる。当時の、周辺域の観測値に合うように、発生源放射線量を逆推定してもとめたものである。
発生源は2号炉???と想定??
放射性物質の漏洩が心配されているが、日本の東京圏の放射線量は、それほど高くない。格納容器や建屋内に封じ込められて、放射能の飛散量は少なく見える。
事故後であるが、中国の都市と比べても少ないところが目につく。
最近、中国が基準を示さず日本からの貨物を拒否する事態があるが奇妙なことです。
一方、インターネット上で中国の方が「横浜の放射線量がいまだにウチの国よりマシな件について」話題になっています。中国は大丈夫か心配が広がっているようです。
中国の主要都市の放射線量 http://haq.mep.gov.cn/gzdt/201103/t20110323_207392.htm
24日の放射線量:朝日新聞社
http://www.asahi.com/national/gallery_e/view_photo.html?national-pg/0324/TKY201103240457.jpg
日本人は、水の放射能汚染など非常に過敏、長年飲み続けて蓄積された場合の影響を考えて基準が作られているので、1日や2日の測定値が多いからといっても、心配なかろう。放射性ヨウ素などは8日で半減、1か月もすれば、6%に放射線量が低減する。大騒ぎして、2日後には、警戒を解除したり、ペットボトルを買い占めるような行為はばか騒ぎに思える。
基準値というものは3桁低く設定してあるから基準値を超えた野菜や水を摂取したところで1週間や10日なら問題ない。それより今も出ている放射性物質の検証記事・番組がないのはどうしたことか。水たまりの高い線量は(保安院も示唆するように)1号機、3号機、2号機の爆発から日時が経過しているから格納容器から直接漏洩したと想定しなければ説明できない。こんな時こそ「専門家」を総動員して原因究明に努めるべきで暢気に野球中継などしている場合ではない。放射性物質漏洩に関する緊急特番を連日放送して当然。
29日01時58分 読売
原発から半径20キロ・メートル圏内の避難指示区域にかかる福島県の10市町村のうち、少なくとも6市町村で五十数人が圏内に残っていることがわかった。
28日現在、南相馬市27人、楢葉町10人余り、富岡町9人、田村市4人、川内村2人、葛尾村1人。
市によると、7世帯からは「とにかく避難しない」と拒まれている。そのほかの理由は、「寝たきり・病気」5世帯、「乳牛の飼育」3世帯、「ペットの飼育」2世帯、「様子見」2世帯。
3月28日 福島民友ニュース
首相の現地視察を優先し、初動ミスで深刻化か?
菅直人首相が強く望んだ現地視察で、即座に取るべき一連の措置に遅れが生じた可能性が出てきた。また、首相から直接説明を受けた福島瑞穂社民党党首によると、首相に同行した班目春樹委員長はヘリで原発を視察した際、「水素爆発は起きない」と説明したという。政府関係者は「この発言で班目氏は首相の信頼を失った」と明かす。
(コメント)
最近は、責任問題ばかりの報道が多すぎる。
政権交代前からの安全指針の問題にもかかわらず、与野党で泥試合中。政府も行政も信頼を低下させるので、対策に専念したほうがよい。
「水素爆発は起きない!!」と見ていた。ということは、全電源喪失の事態が報告されていたのでしょうか???