これからのWEBサービス:ポータルからソーシャルに、そして?

これまでのWEBの動き
特徴的なもの
1.ポータルでの企業紹介/サービス・製品案内が一巡。不人気。
2.調達・購買のWEB活用の発達–>水平・グローカル化
3.大規模なASPが益々集客力を高める—>べき乗則のスケールフリーネットの出現
4.WEB2.0の個性派の台頭・・・集合知や新たな関連付け。データーベース化
5.コンテンツの衆愚化
6.決済・販売・調達の分業とソリューションのプラグイン化
新しいフェーズ
1.集客サイトのパワーアップ:集客プラットフォームがリードする時代
2.コンテンツの選別の時代。新しい技術への期待
3.ピアtoピアの復権:ダイレクトな取引、情報共有
4.コミュニケーションのリアリティは
5.衰退するレガシーメディア(新聞・放送・出版など)
6.集団的分極化。サーバーカスケードや多様なグループ化
7.ゲマインシャフトの見直し。新結合。
8.面白くなくなる巨大ASP
これまでのBtoCやCtoCのポータルは、優れた先導者集団がコンテンツの提供者であった。昨今はつまらないものの大量発生であり、最近のTVのように面白いものが探しにくくなった。
WEBの基本は、べき乗則の成長原理と価値あるものを探せる検索サービスにある。インターネットの普及によって、大衆化と一般的な情報検索(検索しても良いものが見出しにくくなった)の方向へ進んでいるがどこかで、反動が起きるのではないか。
別の言い方をすれば、グローバルな専門店SNSが集客する方向が出て、総合ASPやポータルは飽きられてしまいそうである。Mixiなどは、専門化したテーマグループの活力があるのでまだ良いがロボットをつかったり放任型のSNSは、どんどんつまらなくなっている。
もうひとつ、わからないのはGoogle PageRankのように、ページアクセスでなく参照リンク元が良いほど、高い表示順とする評価システムの限界と次なる評価システムの出現である。
多分、共通の表示をするのではなく、例えば、専門化と一般を区別したり、より情報の意味を知ろうとする人たちと購入やサービスを受けようとする人たちなど、多次元の評価サイトを用意してどの検索を行うか選択するような時代になるのではなかろうか。検索連動広告は優れているが、集団的分極化やデーターベースの進化が起きれば、万能ともいえなくなりそう。
さらに進みそうなのは、ネット分業である。直送販売のドロップシッピングなどの出現は、
1.生産会社
2.販売会社(WEBサイト運営)
3.集客パートナー(WEBサイト取次ぎ店)
4.物流/決済サービス会社(WEBサイトにプラグイン)
のそれぞれの分業を推し進め、小口少量産品(SOHOも含めて)のグローバル販売を拡大しそうである。個性的なよい品やサービスが生き残れる時代になるのは夢でしょうか。これは、ユニクロのモデルとは、正反対のモデルである。
商取引でも、商品。サービスの多極分散が始まりそうである。
最もIT先進地帯のデジタルコンテンツはすでにP2Pが進みだしたので、「ポータルからソーシャルに、そしてP2Pや専門特化型の集客WEBサービスの時代へ」と移行するのではなかろうか。