関東 の 釣り :3次元地図(3D Map)で見る釣り場情報:地形と地質

地形と地質は、海釣りに大きな影響を与える。
関東地域で良く魚が釣れるのは、横須賀沖と勝浦・小湊沖である。
何故だろう。
東京湾の水深は、横須賀ー金谷ラインの沖合いで急に深くなる。不漁の多い冬でもこの沖合いでは、鯛なども良く釣れる。また、海岸に黒潮が運んできたと思われる大海亀の漂着を見ることもある。
これは関東の海洋水深図をみると、良く判る。西から伊豆諸島を通る黒潮が、茨城・外房の沖合いで黒潮とぶつかり渦を巻く。黒潮は水深の深いところが好きで列島沿いにやってくる。陸からの栄養塩と暖かい春の黒潮が、海草やバクテリアを急速に育ててくれる今日この頃である。
黒潮の流路
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伊豆から房総の水深47.8:253:320:0:0:Izu-kantou:center:1:0::
海の水深は、横須賀沖と勝浦・小湊沖が急激に深くなっている。ここに大物がいる。また、黒潮分流と河川からの栄養塩がほど良く調和しバクテリアが育ち、小魚が群れ、それを追って青物(ぶり、鯖、大鯵など)が釣れる。
また地質図も興味深い。
房総は、砂の半島であり、砂泥岩でできている。
山中にも関わらず、削られて養老渓谷が出来る。
海のなかも、カジメが根ずき易く、海草の宝庫であり、おいしい鮑やサザエで有名である。浅場沿岸の漁業も盛んであり、漁師も多い。
一方、伊豆半島は、岩の半島であり、海草が少ない。また沖合いが深い。ホタルイカ(水深の深い富山湾の名産)が取れた時もあったという。伊豆の海岸は夏でも寒いことがあるのは、深海の水が上昇したときである。沖の金目鯛などの漁業が盛んである。
漁場としては、房総の方が圧倒的に豊かである。栄養塩と潮目のお陰である。
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釣り師は、黒潮と水温を見ればよい。黒潮が外房に近づき、水温が上昇、そして安定してから数日後がチャンス到来である。
江戸川、利根川そして黒潮、また海洋の観測に感謝!!!!
40年代以降、急激に魚が釣れなくなったのは、なぜでしょう。
重要と思われる順に列挙してみます。
0.巻き網などによる乱獲(技術進歩???)
1.洗剤、農薬などの流出で、臨海干潟でバクテリア・稚魚が育ちにくい
2.下水処理が進展し、浄化によって、栄養塩が海に流れ出さなくなり海草やバクテリアが減少
3.埋め立てにより、藻場・干潟が減少
過剰な農薬散布、キレイ好き、工業化が魚を住みにくくしている。
                   © 2005 青海波亭 釣り随想
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