WEB ロッカー 物流 で検索すると、コンビニ宅配商戦加熱の記事が、載っていた。
最近コンビニ宅配が定着するなかで、郵便もペリカンもクロネコヤマトに対抗してコンビニとのタイアップを重要な戦略とするようになってきた。 また、エネルギーの節約やCO2の削減の観点から、交錯輸送をなくし、無駄な再配達を避けることのできる コンビニ収納や宅配ロッカーが脚光を浴びている。輸送事業者もメリットがあるので大競争のようだ。
ここでさらに注目すべきは、インターネットを活用したWEBロッカーであろう。
図の提案は、長い歴史が感じられる。
平成10年に、当時の通産省はe-COM(懐かしい言葉)を推奨していたが、たしかその一環で、広島市で「ロッカーを利用した商店街活性化」の実証実験をおこなった。内容は、ICカードなどの活用と併せて、地域の宅配をインターネットで革新するものであった。
1.ロッカーに、運送事業者や商店がお届けする
2.市民が24時間出し入れできる
3.さらに、代金の収納、清算をインターネット決済で行う。
4.ロッカーの利用やお届け情報は、関係者で情報共有できる。
5.1つのBOXをネットの支援で共用し、メールも活用して回転率をあげる。
6.設置者にも、利用に応じて手数料がいただける。
誰もが、いつでも使えるインターネット市民BOXの誕生であった。
ところが、関係者が多いこと、インターネットと決済の利便性を理解するのに 時間がかかったのか。たしかに 先進的すぎて 地域のおじさん向きではなかったのか 随分普及が遅れた。
2002年夏に、沖電気とクリナップさんが当時の発案者の四次元ポートと協力して、WEBロッカーを売り出した。
また、東部鉄道が東武線の4駅?でWEBロッカーを実際に設置した。これで、地域や駅 および マンションでの可能性が確認されたことになる。
よく考えてみれば、1.と2.からなる 従来型の宅配ロッカーはあちこちにある。3.から6.のインターネット決済が可能となることで、本当の意味の無人ロッカーサービスが実現することになる。この意味では、Webロッカーはコンビニ収納と競争するサービスと言えよう。
運送会社は、ビルや地域に沢山の配達員を抱えているが、大競争のなかで、24時間無人ロッカーを選ぶ可能性もあるのではないか。郵便局のポストのように、WEBロッカーが出現するかどうか???。
ユーザーの利便とトータルの輸送効率、コストの凌ぎあいのなかで、方向が定まっていくのではなかろうか。少子高齢化時代の参加型サービスとして期待している。