古代の船

弥生時代の船

岐阜県大垣市の荒尾南遺跡の弥生時代の方形周溝墓の溝から、1996年に出土した広口壺に線刻されていた絵画である。3艘の船が描かれていて、中央の船は82本のオールを持つ大型船で、船の船首と船尾は反り上がって扇形に広がっている。中央と船尾には2本ずつ旗がなびいている。もしかするとこれは畳んだ帆かも知れない。この船の前後に小形の帆船が各1艘伴走しているように描かれている。

前後の小型船の上に逆三角の帆の様な物が見えるが、もし三角帆なら風上にも進める江戸時代の打瀬船の様な船が弥生時代から既にあったことになる