尾長鶏、長尾鷄

オナガドリの始まりは、江戸時代に土佐藩主の山内家が参勤交代の際に使う飛鳥という槍飾りに用いる長い鶏の尾を農民から集めたことにある。明暦(1655年~1657年)ごろの土佐国大篠村(現在の高知県南国市大篠)で、武市利右衛門がオナガドリの原種白藤種を作り出した。伝説では地鶏とキジや山鳥と交配して作ったとされているが、正確な記録は残されていない。

  
1923年(大正12年)に国の天然記念物に指定されたが、太平洋戦争が始まり、その数は9羽まで激減。1952年(昭和27年)には、国の特別天然記念物に指定された。
馬韓の尾長鳥

尾長鳥は、馬韓とサマルカンドにしかいない。(エバーハルト「シャーマニズム」)

アフラシャブ壁画には、尾長鳥が描かれていた。

馬韓の尾長鳥を、百家の百済が、サマルカンドの君主に届けています。馬韓の尾長鶏(後漢書)は、尾が5尺[約115cm]。おなじく、細尾鶏(魏志馬韓条)と記す。

前漢時代の『馬王堆帛画』
上部は天上界を表す。上端中央に人身蛇尾(上半身が人間、下半身がとぐろを巻いた蛇)の神人が座している。ひとり神で蛇身部分が赤いことから、『山海経』の燭竜と推測される。
中央の玉壁にからまる二匹の龍などが描かれている。棺の頭部側板には、三角形の山に登る二頭の鹿、足部側板には、玉壁に絡まる二匹の龍が描かれている。この鹿や龍は棺のなかの人物の霊魂の行き先とかかわる。

  
鳥の尾は長くない。