倭人が献じた鬯草(暢草)とは何か、周の成王

August 2019 編集されました カテゴリ: 一般/歴史書

コメント

  • 入浴剤として用いる良い香りを持つ植物と しては、
    ショウブ科(Acoraceae)のショウブ(Acorus calamus L.)
    またはセ キショウ(Acorus gramineus Solander ex Aiton)
    を考えるのが妥当ではないか
  • 中国では、5 月 5 日を「浴蘭節」と呼び、香草を入れた湯で入浴する習慣がある。このような習慣は、『楚辞』の「雲中君」にある「浴蘭湯兮沐芳」に ちなむものだともされている。南北朝時代の宗懍が編纂した『荊楚歳時記』 には「五月五日四民並蹋百艸又有鬭百艸之戯採艾以爲人懸門戸上以禳毒氣」 とあり、5 月 5 日には艾という草を踏み、また、これを門の上に掲げて毒気 を避けるようにする習慣があったことが知られる

    唐代に編纂され た『藝文類聚』の「歳時中・五月五日」には「楚辭曰 浴蘭湯兮沐芳華」と あるので、中国には古くから『楚辞』にちなんで香草を入れた湯で入浴する 習慣が存在したようだ。
    他方で、唐代の韓鄂が編纂した『歳華紀麗』巻二の「浴蘭之月」には「大 載禮云午日以蘭湯沐浴」とある215。この記述は、『大戴禮記』の「夏小正・五 月」にある「蓄蘭 為沐浴也」に基づくものなので、沐浴のために「蘭」を 採取し蓄積する習慣が遅くとも漢代には存在したことがわかる。
    この「蓄蘭」の「蘭」がどのような植物なのかについては不明だが、ラン 科植物ではなく、五月艾(Artemisia indica)、ショウブ(Acorus calamus)また はセキショウ(Acorus gramineus)と解するのが妥当ではなかろうか。
  • August 2019 編集されました
    白雉は珍物だが、ウコンは交易品だろう。越常にもウコンがあれば献上しただろうから、越常はウコンを産する熱帯の地ではなく、従って宝貝も取れない地方、即ち後の百越と呼ばれる地域ではなかろうか。沖縄は黒潮が流れ、珊瑚などの熱帯の海洋性産物が豊富だ。宝貝を両方から入手したとしても、倭人の貢献が優り、量も多かっただろう。宝貝は貨幣だから、入手経路が秘匿され論衡の作者に伝承されなくとも不思議ではない。産地が記されている文献はなさそうだ。

     財に関する漢字の殆ど総てに、宝貝の象形である「貝」が使われたからには、王朝中枢と交易者との緊密な連携が何百年も続き、相当量の宝貝が持ち込まれた筈だ。倭人は航海術に優れていたから、殷の時代には黄河を遡上し後世の洛陽近辺に直接宝貝やウコンを届け、周の時代には更に内陸の後世長安と呼ばれる都に出向いたと考えられる。

     漢書地理誌に「楽浪海中に倭人あり、分かれて百余国を為す。歳時を以って来りて献見すと云う。」と書かれている。
    山海経(BC4世紀~BC1世紀著作)に「蓋国は鉅燕の南、倭の北にあり。 倭は燕に属す。」と書かれていることを想起する必要がある。「倭の北にあり」は、倭は既によく知られた場所、又は人々という認識を前提にしている。鉅燕(BC3世紀の燕)の南に倭があるのは、楽浪海中に倭があるのと同じ意味になる。
  • 暢艸 は昆布でないことがハッキリしました。

    後はショウガですが
    魏志倭人伝に有薑、橘、椒、蘘荷,不知以為滋味とあり
    蘘荷 が茗荷(茎) で生姜(根)ですからこの滋味を知らなければ該当しなくなります

    論衡
    第八 儒僧篇
    周の時、天下泰平にして、越裳(えっしょう)は白雉を献じ、倭人は暢艸(ちょうそう)を貢ず
    第十三 超奇篇
    暢艸(ちょうそう)は、倭人より献ぜられる
    第十八 異虚篇
    周の時、天下太平にして、倭人来たりて暢草(ちょうそう)を献ず
    第五十八 恢国篇
    成王の時、越常(えつじょう)、雉を献じ、倭人、暢を貢ず

    暢艸(また鬯草)
  • August 2019 編集されました
    黒糖焼酎に入れる長命草
    般名:ボタンボウフウ(牡丹防風)
    学名:Peucedanum japonicum
    分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱セリ目セリ科カワラボウフウ属
    別名:チョウメイソウ(長命草)、サクナ

    夏、地味な白い集合花を咲かせる セリ目セリ科カワラボウフウ属の常緑多年草です。
    長命草は沖縄県などの温暖な地域で、海岸沿いに自生する多年草の一種です。ビタミンやミネラルを豊富に含み、古くから料理や民間薬として、健康に役立てられてきた食材です。


    長命草を使った焼酎「長命草酒」。
    製造方法は現在、特許出願中なんだそうです。化粧箱に記載されている説明文はこちら ↓↓

    「一次仕込みは、泡盛と同じ製法により沖縄独特の黒こうじ菌で造った米麹と泡盛酵母、水のみで仕込んだ醪の発酵中に長命草を仕込み、発酵熟成させました。
    蒸留時には花酒と呼ばれる特別の初留め部分を抜き取り、原酒にすることで香りと味に濃醇なコクが生まれます。
    長命草仕込みの長命草酒は、泡盛の3倍以上、53個の香味成分が爽やかなミントの香りを感じさせます。」

    長命草の主な成分として、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、カロテン、カルシウム、ポリフェノールを豊富に含んでいるため、民間療法では風邪やぜんそく、腎臓病、神経痛の治療にも用いられてきました。

    別名を長寿草というサクナは、カロテンやビタミンCが豊富。沖縄では煮込み料理に用いられるという。その名の通り強い苦味が特徴のニガナは、ビタミンA、Cとカルシウムがたっぷり。風邪予防に効くハーブだ。

    「2006年に開始した実験では、まずマウスに長命草を与えて、抗肥満効果の検証に取り組みました。肥満食を与えて太らせたマウスのうち、長命草を与えたグループと与えなかったグループを比較すると明らかに違いがある。餌の全量に対して5%程度の長命草を入れたグループで、体重の減少など有意な差が見られたのです」
    「植物界に広く分布する『クマリン化合物』と呼ばれる抗酸化機能を持つ香り成分の一種『プテリキシン』です。プテリキシンは、脂肪細胞や肝臓細胞における中性脂肪の合成を抑制する一方で、筋肉細胞においては脂肪の燃焼を促進し、体脂肪の蓄積を抑えることが明らかになりました」
    出典
    琉球大学熱帯生物圏研究センター 
  • 香草

    セリ科の植物には、代表種であるセリやミツバをはじめパセリ、セロリ、フェンネル、チャービル、キャラウェイ、クミンなどがある。
    いわゆる「ハーブ」「薬味」と言われる野菜が非常に多いのだ。
    多くの種に共通して「強い芳香を持つこと」と「繊維がとてもしっかりしていること」という特徴を持ち、これが食べる人を選ぶ。苦みを感じるものも多い。

    セリやアシタバも、その独特の芳香が苦手で食べられないという人は少なくない。
    セロリもパセリも大好物で生でバリバリ食べてしまうのだが、シシウドの強烈な香り(と苦み)は3年塩漬けしたものでも耐えられなかった。

    ボタンボウフウであるが、その芳香は(個人的な感覚でいうと)アシタバの数倍強い。
    セロリが苦手な人に食べさせたらもんどりうって昏睡するかも?
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