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ホツマツタヱ2、地の巻27 御祖神船魂の文 タマヨリ姫に白羽の矢、神武天皇の誕生 みをやかみ ふなたまのあや …
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古語拾遺一巻(加序)
天祖吾勝尊は高皇産靈神の女の栲幡千千姫命を納れて、天津彦尊、号して日く皇孫命(天照大神と高皇産靈神との二神の孫なり。故に曰く皇孫と。)を生む。
既に天照大神と高皇産靈尊は皇孫を養ひ崇つり、降さしめ豊葦原の中國の主に爲さむと欲す。仍に經津主神(是は磐筒女神の子。今の下總國の香取神は是なり。)と武甕槌神(是は甕速日神の子。今の常陸國の鹿嶋神は是なり。)を遺はし、駈せて除き平定す。是に於ひて大己貴神と其の子の事代主神並びに皆を避け奉まつる。これを以つて國を平らけむ。矛と楯を二神に授けて日く、吾は此の矛を以つて卒ひて治の功有り。天孫若し此の矛を用ひば、國を治めるは必ず常に平安あらむ。今、我は將に隠れ去らむ。辞を訖ふて遂に隠れむ。是に於いて二神は諸の順らはぬ鬼神等を諜伏す。果を以つて復命す。
天祖彦火尊は海神の女豊玉姫命を娉ひ、彦瀲尊を生む。誕育の日に海濱に室を立て、時に掃守連遠祖天忍人命を陪侍し供奉せしむ。蟹を掃く箒を作り、常に鋪設し遂ふ。以つて職と爲す、号して曰く、蟹守。(今の俗に借守と謂ふはかの詞の轉なり)
神武天皇の東征の年に逮みて、大伴氏遠祖日臣命は督將の元戎を剪ひ兇渠を除く。佐命の勳する動きは比肩するをあらざる。物部氏遠祖饒速目命は虜を殺し衆を帥し、官軍に歸順す。忠誠の効を殊に褒寵を蒙むる。大和氏遠祖椎根津彦は皇舟を迎引し、香山之巓に績を表す。賀茂縣主遠祖八咫烏は宸駕を奉導し、菟田の徑に瑞を顯はす。妖氣は既に晴れ復た風塵無し。橿原に都を建て帝宅を經營す。