自宅サーバー=「ミシン」説 :ミシンのように凋落するか。

散歩していて、ふと思いついた。
自宅サーバーは、昔の家庭用ミシンのように凋落するので、早く、縫製・デザイン産業が隆盛したように、WEBサービスアプリの部品供給産業になったり、Ningさんのサイトのようにフルサービスを世界に供給しないと、生き残れないのではと思った。
自宅でサーバーを設置し、このサイトのように、ブログ、CMS、Wikiなどお好みのオープンソースをインストールして楽しんでいる人は、増えているように思う。XAMPPなど、PHPやMySQLのサーバー環境が一瞬に実現できるので、急増するかと思っていたがさほど普及していない。
最近の自宅サーバーの構築方法:CMS,Blog,Wikiなど
自宅サーバーが急増しない理由
1.設置・設定が面倒。DNSなど大変。(実際は、ちょっと勉強すればOK)
2.CATVなど自宅サーバーを認めないインターネットプロバイダーも多い
3.無料のBLOGやメールのサービスをYahooやGoogleなどプロバイダーの多くが始めたので、そちらのほうが安直
4.スパムも多いので、自宅サーバーは、心配で自信がない
こんなところが理由で、サーバー設置がどんどん容易になっているにもかかわらず、急増しないのかもしれない。
数年前は、圧倒的に自宅サーバーがお勧めでした。
1.プロバイダーのWEBサービスが貧弱
2.自宅サーバーの方が、圧倒的に面白いWEBアプリを楽しめた
3.お値段も、プロバイダーやメモリー貸しは高かった
そんな訳で、最新のアプリケーションを楽しめる自宅でサーバーを選んだ。
自宅でサーバー立てて、ホームページを作るのは、自宅にミシンを置いて、洋服を作ったように、凋落するかもしれない:予想です。
衣類が高くて、良い既製服がなく、そのバラエティも少なかった時代のことですが(これって30から40年前?)、「ミシン」を買うのが主婦の楽しみで、どこの家庭にも足踏み式のミシン(マシンがなまってミシン)があった。好きな主婦は、新しいデザインの洋服をつくり、デザイナーになった方も多い。その後、電動ミシンや刺繍など高機能な対応が進んだころをピークにミシンは売れなくなった。家庭向けミシン産業は衰退する一方で、縫製工場がアジア各地に作られ、多様で安価な既製服の時代になった。現在、家庭でミシンを使っている奥様は殆どいないのでは???。(間違っていたら御免なさい)
 ホームページも最近は、BLOG、CMS、メール、RSS、SNSなどたいていのWebサービスを無料または安価にWebサービスプロバイダーを利用できる。ミシンと同様に、オープンソースのサーバーアプリケーションも高機能化したが、それだけ勉強すべきことも多くなった。お手軽な既製服のようなホームページが通信料プラスアルファーで手に入るならば、なんで苦労して自宅サーバーアプリケーション(高機能ミシン)の勉強などしないでしょう。
 このように類比してみると、グローバリゼーションの中で、ホームページのサービスは、デザイン・縫製産業のようになる可能性もある。
Webアプリケーション産業:プロバイダーの未来
CMS,Blog,Wikiなどの提供元の寡占化
1.大手のプロバイダーによる
2.専門店化:RSS専門、メール専門、検索・ランキング専門など
3.ローカル化:地域やテーマに特化
さらに進めば、CMS、Blog、Wikiなどの区別もなくなり、お好みでお気に入りのモジュールや拡張機能として、Webサービスに取り込まれる。結局、ゲーマー向け、地域向け、ニュース向け、スクール向けなど用途別のグローバルなWebサービスとして再統合されてしまう。
WEB2.0の記事で書いたように、メモリーの集積度がどんどんupして安価になれば、問題はサーバーメンテナンスの人件費と省力化だけとなり、インドや中国など高い能力の人材を安価に活用できるグローバル化したWebサービス会社が生き残る。一方、Googleのように、高機能な特化したWebサービス・アプリケーション・インターフェイスをグローバルに提供する会社も、広告・検索・評価などのサービス会社としてグローバルに寡占化する。
ローカル側(地域IT産業)は、通信網サービスと地域向けコンテンツ供給、ローカルテーマのコンテンツ供給ぐらいになるのかもしれない。さらにコンテンツの供給も、Webサービス会社のサーバー上で提供される量が圧倒的になり、ライブラリーのようなサービスも分散化してしまう。
昔は、各家庭がブリタニカなどの辞書を買ったこともあったが、いまはwikipedia ウィキペディア などオンライン上で多数の人が参加して書いたコンテンツを見るようになってきた。
釣りの例で言えば、リールやガイドなどをグローバルに供給する少数の勝ち組(シマノなど)と、ロッドを組み立てて地域や魚種別に販売する企業(ローカル企業)に分かれるということ。高性能のパーツ=WebAPIを供給するグローバル企業が勝ち組になる、ホームページの既製服を供給するプロバイダー(ローカル企業)は、負け組になるかもしれない。
コンテンツの供給は、個衆にまかされ、メモリーとWebサービスのセンターが集中し、自動化される時代が始まったのかもしれない。Webサービスの国際化は言語の壁を乗り越えて、すでに始まっている。
グローバルに差別化できるパーツ(Webアプリケーション・インターフェィス)の開発、導入が重要ということかも
グローバルなシンクライアント現象が現れるか?????