モバイルSuica とは?:おサイフケータイとは違う!

明けましておめでとうございます。
新年の話題をひとつ。
2006年1月28日に、JR東日本で「モバイルSuica」の利用が開始されます。対応携帯電話機に予め入金(チャージ)しておけば、切符を買わずに改札を通れてしまうというサービスです。あなたはカードでなくケータイで駅を通過するか?
現行の「Suicaカード」を,携帯電話に内蔵された「モバイルFeliCa ICチップ」に移植。携帯電話をSuicaカード代わりに使えるようにするので、仕掛けは同じように見えるが、携帯通信機能が付くので、WEBサービスが可能になる。
主な機能
・お金をチャージ
・残高、利用履歴閲覧サービス
・切符・定期の決済利用と更新
・ポイントサービス・広告配信などの将来のサービス(アイディアしだいか)
・カードタイプのSuicaを利用できる全店舗(飲料自販機、コインロッカーを含む)でモバイルSuicaが利用可能
・利用にあたっては、ご本人名義の「ビューカード(JR東日本のクレジットカード)」による会員登録が必要です。「モバイルSuica」対応機種F902i、N902i、P902i、SH902i、N901iS、P901iS、SH901iSの予定。サービス開始の2006年1月28日時点での対応をうたっているキャリアはドコモとau。ボーダフォンのおサイフケータイは、モバイルSuicaへ対応するかどうか未定。
決済いろいろ
ネットでの現金の扱いは、プリペイド、口座引き落とし(デビット)、クレジットの3種に大別できるが、Suicaはプリペイド決済サービスでビューカード決済とは仕組みが別です。お金のチャージをViewカードで行うらしい。携帯電話キャリアの徴収代行は切符販売には適用できないのでしょう。
ちなみに、電子マネー「Edy」(ビットワレット運営)は銀行口座からEdy代金を引き落としてをチャージしています。 カード型で展開してきたEdyと、iモード FeliCaにおけるEdyは、基本的に似た使い方になる。つまり、店頭で何か物品を購入する際に現金の代わりに決済するという形だ。もちろんプリペイド型なので電子マネーとして使うためには、あらかじめ入金しておかなければならない。これは「チャージ」と呼ばれる行為で、カード型では加盟店のレジや専用端末「Edyチャージャー」でチャージできる。要はEdyは銀行口座引き落としの手数料がかかり、ビューカードなどのクレジットではキャッシングの手数料がかかるのだが、決済システムが全く異なり、この手数料にユーザーは注目すべきでしょう。
Suicaの状況
・発行枚数(イオ+定期):現在1,300万枚(Suica定期:470万枚程度)
・「鉄道分野以外でのマネー機能がユーザーに受け入れられた」
・モバイルSuicaは、Suica事業のコアツール。
・Suicaによる、決済やポイントサービスの拡充と通信サービスの拡大が狙いか。
鉄道側のメリットは?
・ネットで乗車券・定期券の販売(窓口販売からの脱却と効率化)
・駅を便利空間にして、商業用の価値を高める
通信事業者のメリット
・おサイフケータイ1000万台を狙うDocomo(おサイフケータイ対応端末の契約台数は2005年7月4日時点で約455万台となり、同社の全契約者数の10%近くらしい)ただし、決済の利用者は3割以下の状況か。
・ナンバーポータビリティが提供予定なので、この機能追加で顧客囲い込み
・iモード FeliCaが始まっており、鉄道意外のプリペイド決済との連携
・鉄道向け、タクシー商店向けなどで使い分けが進む???
・小額決済の市場規模は約27兆円。これは25兆円規模といわれるクレジット決済市場とほぼ同じ大きさだが現金決済からケータイ決済に移行すれば??、市場拡大メリットがある。
感想
日本人の現金離れは難しいと見ていたが、最近のSuicaで切符など利用をみていると、若者を中心に現金決済から、電子決済への移行が進むかもしれない。
それにしても、クレジットかプリペイドかどちらが小口で普及するか興味深いですね。最大の強敵は、現金決済です。
一般のクレジットカードで、チャージできないと普及しないかも。また、Felicaカード、クオカード、ビューカード、一般クレジットなどカード枚数が増えて大変と思う人も多いでしょう。クレジットカードの1枚あたり年間利用金額は、ますます毎年下がるでしょう。
 クレジット嫌いで、プリペードは現金でチャージしたい方も多い。
 「自販機の前でケータイ(モバイルSuica)にチャージしたいけれど、できないの??」と訊ねるひとがたくさんでるかもしれない
今年5月に、VIEWカードの会員数が300万人に達したという記事をみたことがあるが、会費を払ってモバイルSuicaをするひとは、どの程度でしょうか?。決済システムの複雑さが高コストを生み、普及のネックになりそう。
駅ナカ、駅マワリの決済(BtoC)のコアサービスが少ない中で、クレジットサービスや電子マネーとの連携が進もうとしている。
こんな駅マワリ案内サービスとの連携も考えられる。
利用者のメリット???
・切符(含む定期・新幹線)やSuicaカードを持たなくてて良い。
・残高、利用履歴など閲覧できる。
・駅改札で切符・Suicaカードの代わりに携帯をかざす。
・Viewカードの年会費を払い、クレジット利用(チャージ)の手数料を払う。
・携帯が紛失・故障(例えばトイレで落とす)場合のリスクは集中。しかし便利で、カッコ良く、並ばなくて良い。
参考:Edyチャージのためのソリューション
  :WEB ロッカー 物流 宅配

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